小動物と暮らす注文住宅は「環境配慮」と「専用工夫」が鍵!
「ペットと家づくり」というと、犬や猫を飼っている方だけに向けた情報だと思っていませんか?実は、ウサギ、ハムスター、鳥、爬虫類、魚など、小動物やエキゾチックアニマルを飼育されている方にとっても、注文住宅は家族の一員であるペットにとっての理想の住環境を叶える絶好のチャンスです。
賃貸住宅では難しい、それぞれの動物の習性や生態に合わせたきめ細やかな配慮が、注文住宅なら可能です。小動物・エキゾチックアニマルと快適に暮らすための家づくりのこだわりポイントを詳しくご紹介します。
なぜ小動物のための家づくりが「見落とされがち」なのか?
昨今、SNSなどで様々な動物をペットに迎え、その飼育に関する情報交換が活発に行われています。しかし、住宅情報となると、ペット思いの注文住宅は犬や猫に向けたものがほとんどで、小動物に特化した情報はまだ少ないのが現状です。
なぜ、小動物のための家づくりが「見落とされがち」なのでしょうか?
- 体のサイズと行動範囲: 犬や猫のように家の中を自由に動き回るというよりは、ケージ内で過ごす時間が長く、特定の場所でのみ「へやんぽ(部屋ん歩)」をするなど、行動範囲が限定的であることから、「家そのものに特別な工夫は不要」と考えられがちです。
- 専門知識の必要性: 小動物やエキゾチックアニマルは、種類によって温度、湿度、光、行動習性など、非常に細かな飼育環境の配慮が必要です。一般的な住宅会社の知識ではカバーしきれない場合も少なくありません。
- 「人間目線」の設計: 一般的なペット向け建材や素材は、「動物が歩きやすい・過ごしやすい」よりも、「人間がメンテナンスをしやすいか」に重点が置かれていることがあります。本当にペットのためになっているのか、という視点が不足しがちです。
しかし、小動物も大切な家族の一員です。彼らが健康で幸せに暮らすためには、私たち人間が彼らの目線に立ち、それぞれの特性に合わせた住環境を整えることが不可欠です。適切な家づくりは、ペットのストレスを減らし、健康寿命を延ばすだけでなく、飼い主の日々の世話の負担軽減にも繋がります。
小動物に優しい家づくりの「5つのこだわりポイント」
小動物との快適な暮らしを実現するために、注文住宅で特に配慮したい5つのポイントをご紹介します。
1. ケージの設置場所と「へやんぽ」の範囲を考えておく
- ケージ設置場所の決定: リビング、子供部屋、専用ペットルームなど、どこにケージを置くかを決め、そのために必要なスペースを確保しましょう。ケージの材質(プラスチック、金網、ガラスなど)や、下に置く収納家具(メタルラック、造作棚など)によっても必要な広さや配置が変わります。
- 「へやんぽ」対策: 部屋の中での散歩(へやんぽ)の範囲を事前に想定し、以下の工夫を凝らしましょう。
- 床材: 排泄や噛み癖がある場合を想定し、掃除のしやすい、滑りにくい床材(フロアタイル、クッションフロアなど)を選びましょう。
- 窓・ドア: 床面にレールがない窓やドアを選ぶと、掃除がしやすくなります。
- 隙間対策: 家具と壁の隙間や、床下の隙間など、小動物が入り込んで出てこられなくなるような手の届かない空間をなるべく作らない工夫が重要です。
2. ケージの設置場所と寝室を離しておく
- 小動物には夜行性の子が多く、夜間や明け方に回し車の音、ケージの金網を揺らす音などで、家族の眠りを妨げてしまうことがあります。
- 「常に近くで見守りたい」という気持ちはありつつも、人間側の睡眠不足はストレスの元。ペットのケージ設置場所は、なるべく家族の寝室から離れた場所(リビングの隅、専用のペットルームなど)に設ける選択肢も検討しましょう。
3. ペット用品専用の収納スペースを確保する
- 小動物は体が小さくても、意外とペット用品が多くなりがちです。ペットシーツ、床材、小屋内の設備の予備、数種類の餌、おもちゃ、掃除用具など、飼育する動物の種類や数、成長段階によって増えていきます。
- ケージの設置場所の近くに、ペット用品専用の収納を設けることで、散らかりがちな用品をすっきりと収納でき、お世話もスムーズになります。人間用の収納物と臭いが混ざるのを防ぐ効果もあります。
- 将来的にペットの数が変わったり、新しい用品が増えたりすることも考慮し、ある程度の余裕を持った収納計画を立てておくと良いでしょう。
4. コンセントの位置や高さを指定する
- ウサギなど、電源コードをかじってしまう習性のある小動物を飼育する方にとって、コンセントの位置は頭を悩ませる問題です。
- 注文住宅であれば、コンセントの位置や高さを自由に調整できます。ペットが届かないよう、ペットのいる部屋だけコンセントを通常よりも高めに設置するなどの工夫が可能です。
- 魚や爬虫類など、水槽のヒーター、ライト、フィルター、温度管理装置など、多くの電気製品を使うペットの場合、設置場所の近くに多めにコンセントを配置することで、たこ足配線を防ぎ、安全性を高めることができます。
5. 小動物向けの「造作」も検討する
- 犬や猫向けには、ペットドア、キャットウォーク、キッチンゲートなどの造作が広く知られていますが、小動物向けにも、彼らの習性に合わせたオリジナルの造作を検討できます。
- 例:
- チンチラやウサギ向け:段差のある足場やトンネル、登り降りできるスロープなどを設けた運動スペース。
- ハムスター向け:壁の中にアクリル板などで作った迷路のような透明な通路。
- 鳥類向け:専用の止まり木、ブランコ、水浴びスペースなど。
- モモンガ向け:壁面に設置する専用のハンモックやポーチ。
- 当然、材料費や加工費が発生するため、市販品で代用できるか、造作品ならではのメリット(デザイン性、安全性、耐久性など)があるかを検討し、予算と相談して判断しましょう。
- 市販品の写真を見せて「これを壁面に取り付けられますか?」といった相談も可能です。
小動物と快適に暮らすなら「太陽光発電」の導入がおすすめ!
小動物やエキゾチックアニマルと暮らす上で、光熱費は無視できない要素です。ZEH住宅の普及により広まっている太陽光発電システムは、彼らとの快適な暮らしを支える強力な味方となります。
小動物・エキゾチックアニマルは「温度管理」が肝心
- 多くの小動物やエキゾチックアニマルは、その原産地の環境に合わせた厳密な温度・湿度管理が健康維持に不可欠です。
- 例えば、爬虫類は空調だけでなく、紫外線ライト、バスキングライト(保温球)、パネルヒーターなどで自ら体温調節できる環境が必要です。
- 温度管理以外にも、換気扇、加湿器・除湿器、水槽の浄化装置など、ペットの種類が増えれば増えるほど、使用する電気製品も多くなります。
- 太陽光発電を導入することで、これらの電気製品の稼働による光熱費を大幅に削減できます。これは、ペットにより良い生活環境を提供できるだけでなく、飼育コストの軽減に直結します。
太陽光発電+蓄電池で「光熱費負担」と「停電の心配」をWで軽減!
- 光熱費削減: 太陽光発電は主に昼間に行われ、昼間使い切れなかった電力は売電されます。昼間の電気代を抑えるだけでも大きなメリットですが、さらに蓄電池を導入することで、昼間に発電した余剰電力を蓄電池に貯め、夜間や早朝に使うことができます。これにより、電力会社からの購入電力量をさらに減らし、電気代のさらなる節約に繋がります。
- 停電対策: 蓄電池があれば、災害などで停電が起きた際も、蓄えられた電力で一定時間は電気製品を使い続けられます。これは、特に温度管理が必須なペットを飼育している家庭にとって、万が一の際の大きな安心材料となります。
- 導入の検討: 蓄電池の価格は少しずつ下がってきており、今後さらに導入しやすくなるでしょう。新築時に予算面で難しかったとしても、リフォームで導入することも可能です。将来の導入も視野に入れて、計画を立ててみてください。
小動物も人も「快適で幸せ」な家づくりをカシワ建設へ!
小動物の飼育環境を注文住宅でさらに快適に整えるためのポイントは、多岐にわたります。犬や猫の家づくりには多くの情報がありますが、小動物にも、彼らの習性に合わせた特別な設備や工夫が可能です。
たしかに、小動物は家じゅうを自由に動き回るわけではないので、「家そのものに手を加えるべき」という考え方はまだ一般的ではないかもしれません。しかし、小動物も大切な家族です。
カシワ建設では、社長と営業担当が「犬猫住環境コーディネーター」の資格を有しており、スタッフもペットの飼育経験があります。そのため、犬猫に限らず、お客様の飼育されている多様なペットの種類や習性に応じた家づくりをご提案させていただきます。
ケージの配置、へやんぽの範囲、専用収納、コンセントの工夫、小動物向けの造作、そして太陽光発電システムによる光熱費・停電対策まで、お客様の要望とペットの特性を深く理解し、人とペットが共に快適に、そして幸せに暮らせる理想の住まいを共に創り上げます。
私たちカシワ建設と一緒に、大切な家族の一員であるペットも人も、心地よく笑顔で暮らせる理想の家づくりを実現していきましょう。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。