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家づくりコラム

注文住宅の費用はどのくらい?具体的な内訳と相場を解説
2025/01/23家づくりコラム

何にいくらのお金がかかるのかがイメージしにくい注文住宅。「ウン千万円かかるというのはわかるけど、何にいくらかかかるのかわからない!」という方に、内訳を詳しく解説します。
注文住宅の費用はどのくらい?具体的な内訳と相場を解説

注文住宅の建築費用相場



注文住宅の建築費用の相場は、約3500万円です。建築費用には、土地購入費用と諸費用は含まれませんので、ここにプラスで土地購入費用と諸費用がかかります。土地代金を含む全体費用の全国平均は4300~4500万円です。

全国平均の建築費用相場



注文住宅を新築する際の全国平均の建築費用は、約3,500万円です。

予算別にみると、1,000万円台の注文住宅はシンプルなデザインが中心となり、2,000万円台になると工夫次第で希望するデザインや設備を実現しやすくなります。3,000万円台では間取りや設備だけでなく、断熱性や省エネ性能も叶えやすくなり、4,000万円台になると性能面でも設備面でも理想のマイホームが手に入ることが多いです。

群馬県の建築費用相場



群馬県で注文住宅を建てる際の建築費用は、全国平均と比較してやや低めです。具体的な金額は条件にもよりますが、2500万円~3000万円ほどが相場となっています。ハウスメーカーで建てるのか、地場の工務店で建てるのかによって大きく予算が変わってくるので、どこに依頼するかを迷われている方は希望のプランの見積もりをもらって比較するとよいでしょう。

群馬県の坪単価の目安



群馬県で注文住宅を新築する場合の坪単価は、35万円から70万円程度が目安とされています。ただし、昨今は建築部材や建設作業員・大工さんの人件費高騰により、坪単価も上昇傾向です。

注文住宅の坪単価は、建物本体の価格を延べ床面積や施工面積で割った金額で算出されます。坪単価は、同じハウスメーカー・工務店であっても、家の構造や設備、仕様のグレードによって変動するので注意が必要です。また、坪単価には、付帯工事費や外構工事費は含まれません。

注文住宅の具体的な費用内訳



注文住宅を建てる際には、さまざまな費用がかかります。この章では、具体的な費用内訳について詳しく解説します。大きく分けて、本体工事費用、付帯工事費用、諸経費、土地購入費用の4つに分類されます。

本体工事費用



本体工事費用は、建物を建てるための費用です。基礎工事や上棟費用、内外装工事費用などが含まれます。依頼する工務店やメーカーによって計算方法が異なるほか、使用する資材のグレード、間取り、設備の仕様によって大きく変動します。

付帯工事費用



付帯工事費用は、家の本体を支えるために必要な周辺の工事にかかる費用です。たとえば、エクステリアや外構工事、ガスや水道の引き込み工事、防音対策工事などが該当します。

エクステリア・外構工事は駐車場にコンクリートを敷いたり、門柱や塀を設置したりといった工事です。内容によって金額が大きく変わりますが、注文住宅の見積時に先取りで確保しておく予算は200万円前後というケースが多いです。

また、必要に応じて地盤改良工事費や、古家の解体工事費が発生した場合も付帯工事費に含まれます。付帯工事費は土地の状態や工事の規模によって大きく変動するので事前の調査や見積もりが重要です。

諸経費



諸経費とは、建築手続きや各種手数料、保険料などの費用です。具体的には、建築確認申請費、設計費、取引に必要な登記費用、印紙代、ローンの手数料などが含まれます。相場費用は、建築費用の1割と土地費用の1割の合計です。建物3000万円、土地1000万円ならおよそ400万円かかります。

土地購入費用



土地の価格は立地や広さ、周辺環境によって大きく異なります。土地購入時には手付金が発生し、その後、購入物件の残代金や購入諸費用がかかります。

注文住宅の費用を節約する方法はある?



注文住宅の建築費用を節約するには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。様々な角度から、支払金額を抑える方法をご紹介します。

設計・施工プランを工夫する



注文住宅の費用を抑えるためには、設計・施工プランを工夫しましょう。一般的にはシンプルなデザインで標準的な仕様を選ぶことで、建築費用を抑えることが可能です。

・平屋ではなく総二階にする
・バルコニーを作らない
・ドアを引き戸ではなく開き戸にする
・扉のないオープンクローゼットにする

といった節約法がよく採用されています。

見積もりを比較する



注文住宅の費用を節約するためには、複数の住宅会社から見積もりを取り、それらを比較することが大切です。見積もりを比較することで、どの会社が最もコストパフォーマンスが良いか判断できます。

また、各工務店が提示しているサービスや保証内容を確認することも重要です。保証内容は見落としが発生しがちですが、よく確認しましょう。

・10年以上の長期保証を適用するための点検費用の有無
・保証対象の設備はどこまでか
・アフターサポートやリフォームに自社対応しているか

などは聞いておくべきです。特に、数年ごとの点検に費用が掛かるのか否かは家の維持費・修繕費に大きく影響するのでよく比較してください。

住宅ローンの賢い利用方法



注文住宅を建てる際には、大半の人が住宅ローンを利用します。住宅ローンの選び方次第で、総支払額が大きく変わりますので、賢く利用することが重要です。

特に、金利タイプは慎重に選びましょう。固定金利は支払金額が一定になり、その後景気の影響を受けないので返済計画が立てやすくなります。ただし、長期金利が適用されるため、金利は1.3~2.1%ほどに設定されています。

変動金利は0.4~0.8%に設定している金融機関が多く、金利が大きく上がらなければ、固定金利よりも少ない支払総額で済みます。ただし、多少は景気の影響を受けるので、未払い利息が発生してしまうほどに金利が上がる可能性がないとは言い切れません。とはいえ、支払期間の途中で借り換えや金利タイプの変更ができる金融機関や住宅ローン商品が多いです。ご自身が借りる予定の金融機関や、依頼した建築会社で提携している金融機関ではどうなのか、ローンの条件を細かく比較することが求められます。

相場よりも高くなってしまうケースはある?



建物を建てる、土地を整える、ライフラインを引き込む、等様々な工事を行う注文住宅ですが、いずれも他社と比較されるためあまりにも大きな価格差は生じにくいものです。しかし、相場よりも大幅に工事が高くなる明確な原因があるケースも少なくありません。

地盤改良工事が必要な場合



地盤改良工事は、どの程度の補強が必要かにもよりますが数百万円単位の金額が発生する工事です。地盤調査の結果、軟弱な地盤だと判断された場合、建物の耐震性能を保証するために硬い地盤まで届く柱を地中に埋め込んで基礎を支えます。

深さによって行う工法が異なり、費用も変わってきます。地表から深さ2m以内を補強する表層改良工事では50万円前後。深さ2~8mを補強する柱状改良工事では80万円前後。深さ5~10mを補強する鋼管杭工法では100~180万円ほどです。

古家ありの土地を購入して解体工事をする場合



解体工事そのものに100万円前後かかりますが、解体費用を踏まえて土地代金が相場よりも安く設定されていることが多いです。

ただし、古家の建築時にアスベスト(石綿)を使用していた場合、専門業者でないと解体ができず解体費用が300~400万円と高額になる場合があります。スベストの使用は1975年から徐々に規制され、1995年、2004年、2006年の改正を経て2012年に全面的に禁止となりました。解体費用の見積もりは土地購入する前に取っておくことが有用です。土地価格と解体費用の総額で割高になる場合は土地を探しなおすということも視野に入れておいたほうがよいでしょう。

まとめ



注文住宅を建てる費用の内訳は、「建物価格」「付帯工事費」「諸費用」「土地購入代金」に分けられます。それぞれに相場があるので、豪華な家を建てようとしたり、ネームバリューのある会社に依頼したりしなければ相場を大きく外すことはまれでしょう。ただし、見積もりの中の細かい差で合計金額にまとまった差が生じます。

昨今はインターネットで情報を多く集められることから、1件あたりの見積もりを作ってもらう数が減ってきています。比較対象を持つことは非常に重要ですので、2~3社からプラン提案・見積もりをもらうことが何より大切です。

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